はじめに

今回はコーチングスキル徹底解説の第3弾。
「フィードバック」 についてお話しして行くね!




「基本のコーチングスキル5つ」
の3つ目か。




詳しくはこれを読んでみてね!
https://hirocorpblog.com/post-665/




「傾聴」と「承認」については前回の記事をみて欲しいな。
https://hirocorpblog.com/post-691/
https://hirocorpblog.com/post-757/




「傾聴」と「承認」をしっかり続けていると




「心を開いてくれたり、話もしてくれるようになった!」




「・・・ただ、 話をもっと展開させる にはどうしたらいいのだろう?」
って思う瞬間があると思うんだよね・・・




ふむふむ。




上司が部下の課題について
「これってこうしたらうまくいくよ」
と具体的に指導することは簡単だけど、
部下が頭を使わない 指示待ち状態 になっちゃうからね。




指示が的確でも、伝え方だったりコミニュケーション次第では
せっかく築いた信頼関係を損なうかも・・・!




そんな・・・
じゃあ、どうしたらいいの?




そこで大切になるのが 「フィードバック」だよ!




フィードバックって
「相手に対して率直に感じたことを伝える」
というテクニックだったっけ




その通りだよ!!




ただ、部下思いの上司であればあるほど
信頼関係が良好でゴールが明確だった時に
部下にフィードバックしてあげたくなると思う。
けど、適切なタイミングと伝え方を抑えておかないと
逆効果になってしまうこともあるんだ!




だから、今回はフィードバックについて
「明日から使える」 をモットーに解説していくね!




ありがとう〜
フィードバックとは?内容と効果をおさらい!
フィードバックとは?
- 上司から部下に対して感じたことを率直に伝えること
- 傾聴と同じく、言語・非言語を問わない全てのメッセージについて感想を伝える




フィードバックの効果




フィードバックには、以下のようなメリットがあるよ。
・上司から見た感想を伝えることで、部下が客観的な視点と気づきを得ることができる
・部下が客観的な視点を得たことで、思い込みから解放されるきっかけができる
部下と嫌な関係になるのは避けたい!適切なタイミングと伝え方とは?




客観的な視点を持ってもらうことが
フィードバックをするポイントなんだね。




そうそう!
客観的な視点を持ってもらうためには
効果的なタイミングと伝え方が重要だから
それを紹介するね!
適切なタイミングとは?




フィードバックっていつやればいいと思う?




うーん。
僕だったら話すたびにやっちゃうかもしれない・・・
意見をもらった時とか?




もちろん適切なタイミングはいくつかあるけど、
率直に伝える際には、 相手の状態をしっかり見極めることが重要。




結論!
僕の経験上、最も適切なのは 「行動に違いが現れたとき」
かな!
体験談 スタンスは◎、けどちょっと遠回りな部下A




他者貢献心がとても強く、頼られること・他者に喜ばれることにやりがいを感じ、自分がGiveすることを厭わない部下Aさんがいてね。




部下Aはとても素晴らしいスタンスを持っていたんだけど、1つ欠点があって・・・




自分の気分で動いてしまい、計画的に行動できないのでKPIを放ったらかしにしてしまうんだよね。




あら、なんか勿体無いね。
他の人からは感謝されると思うけど。




そうなんだよね。途中から頑張って修正しようとするんだけど、その時には1歩届かず・・・周囲からは惜しいとずっと言われてて。
でも本人は別に気にしてないみたいな。




僕が彼の上司になった時、彼の長所をなんとか活かしてあげたいと思っていたんだ!
だから結構考えて頑張ったんだよ!




おおお、いいね!
どんな風に頑張ったの??




まずは信頼関係を築きたかったから、
「他者貢献心が強い彼を僕が認めている」
ということを伝えてみた。




あと、それとなく相談している感じで
アクションプランを伝えて実行してもらったんだ!
Aさんがあたかも自分が考え出した感を持ってもらうことがポイントだよ。




え、ちょっと難しいな。




もうちょっと具体的に教えて欲しい!




あ、ごめんごめん。
具体的にはAさんに




「Aさんの他者貢献心素晴らしいね。そんなAさんに同じチームのBさんの面倒を見てあげて欲しいんだ。期待してるよ!」
って言ったんだ。




ふむふむ。
上司に期待してもらうとなんか嬉しいもんね。




そうそう!
僕もそうだったから、それを真似してるんだけどね!




あと、相談ベースの話に関してなんだけど。
「Bさんには一刻も早くエースになって欲しいと思っているんだ。」
ってまずは理想を伝えて、その理想に近づけるためにどうしたら良いかを「YES取り」を意識して話したんだ。




YES取り??




うん!
相手に「はい。」「そうですね。」「おっしゃる通りですね。」
って言ってもらえるような質問をすることだよ。




「Bさんってまだ知識のインプット量とアウトプット量が足りないと思うんだけど、Aさんどうかな?」




「頼れる先輩が側にいて、すぐ雑談ベースでプログラミングのこと話せる環境があったら良いと思うんだけどどう思う?」




どんなことあったかやっぱり僕も知りたいから報告してもらいたいんだけど、日報ベースでフォーマットあったらいいかな?




っていう感じの質問だね!
僕は自分が良いと思っていることを伝えて誘導できているし、相手も質問されて答えているから、あたかも自分の意見のように感じるんだ。商談の時とかでも有効なんだよ!




なるほどね〜!




その後Aさんはどうなったの?




Bさんの教育をとても丁寧にやってくれて、Bさんも現場でバリバリ活躍するようになったんだ!Aさんもとても喜んでたよ。
Aさんの業務時間を圧迫しないよう色々手を打ったから、Aさんも自分の時間をしっかり確保できたからその四半期の目標は達成したんだ!




おおお!とても良かったじゃない!




そうなんだよ!
しかも、目標を初めて達成できて周囲の人から褒められたり、僕以外の先輩から業績目標の重要性を伝えてもらったらしくて。




Aさんの仕事の優先順位が大幅に変わったんだ!
もちろん、他の人の役に立ちたいって思いは変わらない。
「自分が業績目標を達成するための工数を踏まえて、〜〜さんやチームのためにこうしたいです。」
って相談してくるようになったんだよ。




行動が変わった瞬間だね!




こういう瞬間がフィードバックをする絶好のタイミングなんだ!




Aさんのスタンスが変わったということ。
Aさんのスタンスが変わったことで会社として、チームとして、上司である僕自身の観点でどういう効果が得られるかを伝えてあげる。
Aさんは客観的に自分の行動を振り返ることができて、達成感もより得られたらしく、モチベーションがめちゃくちゃ上がってたみたいだよ笑
部下の「行動の変化」に着目しよう




なるほどね〜。
行動に変化が現れた時 にフィードバックすること
重要なんだなぁ。




行動が変わるようにマネジメントするのも重要だね!
これはあくまで僕の経験なので、他にも適切なタイミングがあるかもしれないけど。




ただ、部下と面談していると。
「こんなことをやっています!」
って部下からアピールされることや、
「今進めていることについてフィードバックがほしいです!」
って直接フィードバックを求めらることもあると思うんだ。




そう言った時、
まずは部下の行動の変化を基準にすることで
良いフィードバックができるようになると思う。
効果的な伝え方とは?




フィードバックに適切なタイミングが重要だってこと分かったよ〜。
あともう1つなかったっけ?




適切な伝え方
だね!!
フィードバックが「ダメ出し」であってはいけない!




フィードバックって諸刃の剣でね・・・




フィードバックにより部下との関係が悪化する時もあるんだ。
例えば、部下が
「上司にダメ出しをされた・・・」
と感じて傷つくパターンとかね。




あり得そうだね〜。
ここ最近だと特に繊細な人が多いからね。




「上司からのダメ出しを食らうのが嫌だ・怖い」
って思って新しいことに挑戦できない人も多いじゃないかと思うんだ。




でもそれって、120%
フィードバックする側の伝え方が間違っているから!
ダメ出しだと思われない適切な伝え方「 Iメッセージ」について説明するね。
Iメッセージで伝えよう
- 相手の状態を見聞きして自分なりに感じたことについて、素直に伝えること




・「普通」「常識」「みんな」などと責任転嫁をしない。
→「私は」「個人的には」と、誰が感じたことなのかをはっきりさせる。
・気を遣って遠回しに伝えない。
→「感じたことを率直に伝えてもいいですか?」と、前もって許可をとる。




Iメッセージでフィードバックすることで、物事の正誤ではなく
「上司はこう思っているのだ。」
と部下に受け取ってもらうことができるんだ。




コーチングにおいて、
上司の言うことが絶対じゃないから!
むしろ必要でない時には控えるべきだし!




部下の考えを尊重する余白 を守ろう!
率直に伝えることを恐れないでほしい




なんかビクビクしちゃってフィードバックしにくいなぁ。
どんなに気をつけて伝えたとしても受け取りがたい場合もあるだろうし・・・




そうだよね汗




部下が悲しんだり怒ったりすることを恐れていては、コーチングはできないから!




適切な方法で、恐れることなく、部下のためのフィードバックをしよう!
明日からできるおすすめアクション




良いフィードバックをするためのアクションプランだよ!
部下が目標達成に向けて行動していることを聴く




シンプルだね!




シンプル is bestさ!
部下が何を頑張っているか 、把握できているかって聞かれた時、業務に関わることだったらすぐわかると思うんだけど。




一方で、影で自己研鑽している姿 ってなかなか見えないよね。




部下が何に注力しているのか 。
それが ゴールへの道から外れてはいないか。
把握するところから始めよう!
まとめ
- 【適切なタイミング】
- 部下の行動に変化があったとき
- 【適切な伝え方】
- Iメッセージ








部下を成長させるために、
気づきを与えて思い込みから解放しよう!
その第一歩が「部下が行動していることを聴く」!
明日から使ってみてね!




次回は「質問」について解説していくから、お楽しみに〜!
コーチングを初心者〜中級者におすすめ
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